ジュニアサッカーにおける子育て、超オススメ本。

ジュニアサッカーにおいて、子育ては大きな土台を作るものです。

たくさんの保護者の方々を見て思うことは、子どもの能力は保護者が伸ばしたり、抑えたりする部分が多いと言うことです。

子どもが安心していられると、コーチの言うことを素直に吸収でき、どんな環境でも諦めず、グングンと伸びていく素晴らしい選手が育ちます。

どうしたらいい?と思う方、私が子育てをする際にまずオススメする本をご紹介します。

子どもへのまなざし [ 佐々木正美 ]

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感想(158件)

はい。本日はこれ貼っておけばそれで終了なのですが、簡単に紹介したいと思います。

子育てとは、「ありのまま」を“無条件で”受け入れること。

これがこの本のエッセンスです。でもこれだけを鵜呑みにしてしまうと、勘違いすることも多いのが私の感想です。

先に触れておくと、この佐々木正美先生とは、小児精神科医という子どものための精神科医で、人間のそれぞれの発達段階に合わせた精神的な分野に関するエキスパートです。
エリクソンという「アイデンティティ」の概念を生み出した発達心理学者の考えを踏襲、し日本に合わせて発展させていった精神科医、というのが私の見解です。

私も著作をいくつか読み、講演も一度(2日間のもの)を聞かせていただきましたが、本当にむちゃくちゃ優しいおじいちゃん。って感じです。それでいて、当たり前ですが、科学に基づいています。ですので、こういう子育てセミナーにありがちな宗教的にはなっていない。そんな方です。youtubeにも音源があるので、一応載せておきます。

そもそも、子育てって何が正解?

子育てをしていると、これは許すべきなのか、それとも叱るべきなのか、はたまた怒るのか?という葛藤が常にあるかと思います。

その中で失敗と成功の連続。「ああ、あの時こう言っておけばよかったのかも…」と思うことは日常茶飯事です。
時には言い過ぎてしまうこともあります。
自分では気づかないうちに怒ってばかりになってしまったり、許してばかりで子どもがわがままになってきてしまい、どうしたらいいのかわからない…と悩んでしまったりすることに繋がることもしばしば見受けられます。

人間って案外自分のこととなるとよく分からなくて、判断ができなくなってしまったり、してしまうものですよね。

私はそういう時にこの本をパラパラと読みます。
全部読むわけでなく、本当にたまたま開いたページを見ることもあれば、目次から、読みたいところを探して読むこともあります。

この本にどんなことが書いているのか、少し紹介していきたいと思います。

人といっしょにくつろぐ努力を

現代人の一つの大きな不幸は、人とのかんけいから解放されなくては、やすらぐことができないというようなところがあることです自由を求め過ぎて、勝手気ままに生きようとして、帰っていきにくくしている自分に気づかないでいる、といっても過言ではないでしょう。
(中略)本当は、相手の心にひびき合うことのできる完成を、自分でどのように育てていくかということだと思います。そういう相手が得られない人は、子どもの教育や育児がうまくできないと思います。不登校の子どもというのは、友達との関係のなかでくつろげないのだと思います。
(中略)私たちは、今日、どうしたら人といっしょにくつろげるかということを、多少、努力をしてでも、こころみるべきだろうと思います。(中略)お隣の家族をさそっていくとか、親が兄弟同士だとこどもにとっては、おじさん、おばさん、向こうの子どもは従兄弟になるわけですが、そういう親戚の家族と一緒にでかけてみるということも必要ではないでしょうか。

とまあ、こういった調子で書かれています。またこういう一節を解説するような記事も書いていきたいなと思います。

ジュニアサッカーはあくまでも子育てのツールの一つ。

サッカーはあくまでも人生を形作る一つの道具です。それが全てではありません。メッシでもロナウドでも、ピッチ上で一人で生活しているわけではありません。

これも佐々木正美先生に教えていただいたことですが「人間とは社会的な存在であることを宿命づけられた生物」です。(すみません、ちょっと正確な文言は忘れました。また調べて、必要とあれば訂正します。)

つまり、誰かと何らかの意思疎通をとっていかなければ、生きていけない生き物なのです。
その中で、大切になる様々なマナーやルールがあります。それを知り、守っていくことのできる規範意識が育たなければどれだけサッカーがうまくても、拘置所に入ってしまうこともあり得ます。

なので、サッカーだけをやらせておけばいい。
サッカーさえ上手ければいい、という考え方では後々一番ピークの時にうまく力が発揮できなくなってしまいかねません。

メッシもロナウドも、ネイマールも人格が形成されている。

一流の選手たちは人格も一流であることが殆どです。ここで挙げた3選手の中でメッシ、は言わずと知れた人格者です、デンベレが不調に陥った時も助言をしていますし、デンベレが審判に暴言を吐いた時にも審判に対しデンベレの弁護をしています。(デンベレばっかりすみません。)
クリスティアーノロナウドは、女性関係に関しては独特の思想を持っていますが、トレーニングに対する真摯な姿勢、勝負に対する姿勢などは言わずもがな世界のトップof the トップです。

唯一、ネイマールに関しては疑問に思う方もいらっしゃるかもしれません。W杯では大げさなリアクションを「ネイマール」と名づけられたり、女性問題、クラブとの関係など、ネガティブなニュースが多く出回っておりますが、彼もサッカーに対するリスペクトはやはり一流です。

サッカーで人間を育てる。

これが私はサッカーの「指導者」がするべきことだと思います。日本でもコーチという言い方もしますが、この「指導者」という言葉が付いているのは私はとても興味深いことだと思います。

サッカーだけを教えていればいいのではない。サッカーの成長に性格は必要不可欠。また、活躍し続けるのにも人格の形成は必要不可欠です。

つまり、サッカーの指導者は子育てというオフザピッチのことも頭に置いて置かなければ真の意味では指導者は務まらないということです。

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