センスの育て方。2(イメトレ編)体操内村の育て方を例に挙げて。

前回にこんな記事を書きました。

体操界の天才内村航平が生まれる秘訣を解説しました。
胎児の状態からすでにセンスを磨く方法はあるということを紹介しました。

今日は生まれてからでも遅くない。小学生からでも始められるセンスの育て方を紹介します。

センスの育て方。(イメトレ編)

センスと言うと生まれながらに身についていて、天性のものだと信じ込んでいる人もいるみたいですが、そんなことありません。

サッカーに限らずスポーツをしていたらこんな経験はありませんでしたか?
例えばバスケの場合。

テレビで観ていたスーパープレイ、かっこよくて脳裏に焼き付いている。
試合や練習の時にやってみたい!あんなの俺もしてみたい!と思っていたら、練習の時に咄嗟にそのプレーが出た!コーチも、チームメイトもみんなびっくり!

みたいな感じです。他にもなんであいつはあんなセンスのいいオシャレなパスやドリブルができるんだ!という人もいますよね。ただ単に技術だけがあるってわけではない感じ。

そんな技術だけではなく、一見「生まれながらに身についた」と思われるセンスの育て方について解説していきたいと思います。

兎にも角にも「映像」を観まくる。

内村航平のお母さんはこんなことを仰っていました。

ご飯を食べている時はいつも体操の試合の映像を見せていた。

これ、学校の給食を抜いたとして、1日2回。一週間で14回。プラス土日の昼食入れて16回。一年間が55週だとしたら、1年で880回。

6年間で5280回です。

それに代表戦やチャンピオンズリーグや好きなリーグの試合、生観戦なども含めると5300回ほどになりますでしょうか。

これをしている選手としていない選手、6年生の卒業記念大会でどちらがセンスのいい動きができるか、容易に想像できますよね。

イメージトレーニングの効用

とある科学者がこんな実験をしました。

1、練習
2、練習+イメトレ
3、イメトレ

1日の練習時間は同じだとしたら

練習+イメトレが一番成長した!

という実験です。
(詳しい内容が知りたい方はそういうことを詳しく説明しているブログを読んでみてもいいかもしれません。)

ご飯中は練習をするということはあまり考えにくいです。

ここで、いや、ご飯中も足でボールを触れるじゃん。という人がいそうですが、ご飯を食べながら足でボールを触ると言うのは私は行儀が悪すぎるので反対です。

ちなみにご飯中にテレビも観ないというお家は食後でもいつでもいいと思います。

大事なのは映像をたくさんたくさん観ること。

そうすると脳裏に素晴らしいプレーが焼き付きます。

すると、いざ!というときにプレーの選択肢が多くなるんですね。

ターン、ドリブル、パス、シュート、あらゆる部分でとっさの時になんでそんなところにパスが!?とか、シュートなんでそこから狙ったの?とか。面白いプレーが続出するんですね。

試合を観る。

欲を言うなれば1試合を通してみることをオススメします。

なぜなら、1試合の中でやるべきプレーというのは違うからです。
後半残りわずかで負けているときに、後ろで優雅にボール回しはしないでしょう。

逆に1点差で勝っているけど、まだ残り10分ある、と言う時にはあまりリスクを背負って果敢攻めていくということも考えにくいでしょう。(ボールを失いたくないから)

そういう風に、求められるプレーというのは刻一刻と変わっていくので、そういうものを感じるためにも1試合を通して観た方がいいと私は思います。

90分は長い、と言う方は、子どものトップレベルの試合を観ることをオススメします。
自分と同じ年齢の選手がこんなにもうまい!と言うのは観ていて刺激にもなりますしね。

小学3,4年の世界レベルです。1試合で40分ですので、まあ少し短いですね。

もし、それでも長い、というのでしたら、プレー集を観てもいでしょう。

ジダンやっぱうめー。

絶対にしておくべきことは生観戦。

さて、イメージトレーニングの効用は説明しましたが、その中でも一番オススメするのは生観戦です。理由は

熱気が伝わる。

 これはテレビでは一番伝わりにくいところです。スタジアムの熱気というのは絶対にテレビではわかりません。特に入れ替え戦、降格争いをしているチーム同士の一戦、決勝、準決勝、などはわかりやすいところで見応えがあります。

私もチョウ監督がパワハラで揺れているときの湘南VS川崎Fの試合を生で観にいきました。会場は湘南のホームBMWスタジアム。スタジアムは1万6千人ぐらいでほぼ満員。ほとんどが湘南のサポで、色んな人が湘南のユニを着て応援している。

特に感動したのは、大差で負けている後半、開始前から20分ぐらいずっとチャント(応援歌)が止まなかったことです。あの時のファンの「何しとんねん!俺らがついてるねんから!絶対勝てるぞ!」という熱気はスタジアムでしか感じられません。声の大きさ、手振り、目の色など細かい部分が集まって全体となり、会場の熱気を作ります。

プロを目指すのなら、この観客席でどれだけファンの姿を観ているか。

これが土壇場での力に繋がっていくと私は思っています。ファンがどんな想いでお金を払ってサッカーを観に来ているのか、それを理解できていない選手はプレーが軽くなります。

そういった選手が多いので、日本の選手は軽いのかもしれないと、私は思っています。

ドイツでは降格争いをしているときに負けるとファンが暴動を起こし、スタジアムから出られなくなったりします。

その熱気を知っている選手と知っていない選手では全く質の違う選手になると言うことですね。

そういった理由から、サッカーをプレーする根本の精神を鍛え上げるためにはプレーも間近で観られて、熱気を体で感じられる生観戦が劇的にオススメ、ということです。

たくさんたくさん観てください。

ということです。1分でも一本でも多く試合を観ていればそれは脳のどこかに記憶されます。そうすれば咄嗟の時に、すごいプレーが湧き出てくる源泉になります。

ということで、センスを養いたい時は、たくさんの試合、プレーを観ましょう(できれば生で)、ということでした。

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3件のフィードバック

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