少年サッカーでファールを教える重要性。

少年サッカーは、ほとんどの人たちが最初にサッカーに出会うところです。
ここでファールをきっちりと教えておくかどうかは後のサッカー人生に大きく影響すると言っても過言ではないでしょう。
また、親御さんの中でも審判の資格を取ったものの、よくわかっていないと言う方は今一度確認しておき、安心して審判ができるようにしておきましょう。
少年サッカーでファールを教える重要性。
1、ファールは癖になってしまうことがある。
はい。これは私の経験談でもありますが、ファールは癖になってしまうこともあります。あまり放置し続けると、試合でもついつい服を引っ張ってしまったり、土壇場でその癖が出てしまう…ということにもなりかねません。
なので、適切なタックルやアプローチを教えておくことは重要です。
2、日常のプレーが変わる。
ファールの線引きが分かっていると、普段の練習の中でもコーチが適切なレフェリングができるようになります。
そうすれば適切なプレーを知ることができ、土壇場でも思い切ったスライディングができたり、エリア内でも思い切ったシュートブロックに行くことができるようになります。
3、プレーが冷静になる。
サッカーはBE ALART「心身は情熱的で、頭は冷静」な状態であることが望ましいです。
ファールの線引きがしっかりしていると、上にも書きましたが、心が燃え上がり、激しいプレーをしていても、ファールの線引きが正しければ頭の中では冷静にディフェンスをすることができます。
拮抗した試合こそ、この冷静な頭が重要で、特にファールをしてはいけない時間帯などでそれは際立ちます。
これが、ただの情熱的なだけのプレーヤーだと見境なくプレーをしてしまうので、土壇場でチームを窮地に立たせてしまうこともあります。
4、アタッカーにも有効。
これは実はオフェンスにも有効です。オフェンスは逆にどういったプレーだとファールがもらえるのかということが分かっていれば、プレーによっては簡単にファールをもらいにいくことも可能です。
局面によってはほとんど確実にファールをもらうこともでき、これも土壇場ではとても重要な技術の一つになります。
また、久保くんのように、足元に変幻自在のテクニックがあれば相手が足を出してくるタイミングを見計らってファールをもらいに行く、ということもプレーの選択肢の中に入れることができると思います。
ネイマールなどは少し過剰な演技が取り上げられていますが、彼もその並外れたテクニックとスピードで相手の足を出すほんのわずかに早いタイミングでボールを動かすことでファールをもらうことができるのを知っているので、ファールがもらえると思ったタイミングではああいった演技(たまに本気で痛がっている)をするのでしょう。
それが証拠に、ここ一番というところでは、実は全然倒れないですよね。(笑)
メッシや他のドリブラーも同じことが言えるでしょう。
では、話がそれましたが、ファウルの種類について、解説していきたいと思います。
■ファウルの種類(直接FK・PK)
「競技者が下記7項目の反則を不用意に、無謀に、過剰な力で犯したと主審が判断した場合、直接FKが相手チームに与えられます。」
簡単に言えば、「わざとでも、そうでなくても」ってニュアンスだと私は経験上感じています。
例えば、ボールを見ながら走っていたら、自分の前を横切った敵選手にちょっと足がかかってしまって、その人が転んでしまったとしても、それはファールです。
詳しく言うと以下の7つに分けられます。
- 相手競技者を蹴る、または蹴ろうとする(キッキング)
- 相手競技者をつまずかせる、またはつまずかせようとする(トリッピング)
- 相手競技者に飛びかかる(ジャンピングアット)
- 相手競技者をチャージする(ファウルチャージ)
- 相手競技者を打つ、または打とうとする(ストライキング)
- 相手競技者を押す(プッシング)
- 相手競技者にタックルする(タックル)
試合中は英語でのいい換えもたまにあるので、用語として覚えておいたほうがいいかと思います。
次の3項目の反則を犯した場合も、相手チームに直接FKが与えられます。
これらは警告・退場になる行為です。
- 相手競技者を抑える。(ホールディング)
- 相手競技者につばを吐く。(非紳士的行為)
- ボールを意図的に手または腕で扱う。(ハンド)
直接FKは、反則の起きた場所から相手チームのフリーキックでリスタートします。
間接FKで罰せられる反則には
- オフサイド
- オブストラクション(相手の進行を妨げる)
- 危険な方法でのプレー
- バックパス(味方からのパス(スローインを含む)をGK(ゴールキーパー)がペナルティエリア内で手で触れる。
- GKが6秒以上手でボールを持っている。等
このように、サッカーでは明確に規則の上で禁止されていることがあります。
それらを知ることは優位に試合を運んでいく上でも非常に重要な要素となります。
ただし、審判は人間です。
必ずしもルール通りに試合が運ぶわけではありません。
これがサッカーの面白いところでもあるのですが、試合の流れや会場の空気、選手の雰囲気などにも微妙に左右されることがあるのがサッカーです。
最後に、適切なファール教育を受けた選手はこんな素晴らしいプレーができるようになります。