少年サッカーにおける足が速いだけの選手のメリット・デメリットと、注意点。

どうもこんにちは、ヨーダです。

このサイトでは、教育学、発達心理学、コーチング学等、アカデミックな知見を参考に、私の経験と智慧を振り絞り、日本から欧州5大リーグ(独・英・西・伊・仏)の1部で活躍し続けられる選手を育てることを目標に、日々指導と執筆をしております。

ここから、サッカー少年・少女のコーチングや子育てのヒントを少しでも得てくれたら最高に幸せです。

さて、今回は「足が速いだけの選手」について書いていきます。

チームに一人はいるかと思います。足が速い選手。

その選手はチームによって9番(ストライカー)になったり最強の2番(センターバック)になったり、11番(ウイングアタッカー)になったり、様々な活躍の場があります。

しかし、少年サッカーにおいて、足が速い選手は育て方を間違えると、取り返しのつかない勘違いをしてしまいます。

そしてジュニアユース、ユース年代で大きく伸び悩むことがよくあります。

そんな足が速い選手のメリット・デメリットと、ジュニアユース(中学)以降も成長し続ける選手にするための育成方法を紹介していきます。

1、メリット

すぐに目立ち、レベルの高い所に行きやすい。

これは大きなメリットです。試合中では簡単に目立つことができるので、早ければ開始数分でスカウトの目につきます。

【私の経験談】
その子はなんと「初心者」でしたが、陸上の関西大会で100m優勝。そしてJ下部(ジュニアユース)に入団。

技術、戦術はそこでメキメキ鍛えられ、あっという間に関西選抜にまで選ばれるスーパープレイヤーに。
(まあプロにはなれてなかったようですが…。)

そういった感じで、色んな方の目につきやすいので、引き抜かれたりして、ぽんぽんと高いレベルにいきやすいです。(特に日本では。)

自信がつく。

そうすると自信がつきます。「俺のスピードに任せろ」と言わんばかりに。

これはすごく重要なことで、勝負所で「俺の方が速い!」という自信は思い切ったプレーにつながり、そういったプレーが局面を打開する上で非常に重要になってきます。

また、他にも自信があると、プライドが生まれるので、導き方によっては優しく素晴らしいリーダーになることもあります。(学校でも)

この自己肯定感は勉強にも活かすことができ、文武両道の基礎を築き上げることができます。

2、デメリット

では、デメリットの方も書いていきたいと思います。

良い指導者に出会えなければポンコツになる。

決まったプレーしか期待しない。
「自分のやりたいようにやらせるのいい」とか言って、何もコーチングしない。

こんな指導者に出会ったら移籍も考えた方がいいかもしれません。

足の速い選手には足の速い選手の戦術があります。それらを考えて、的確な判断能力を伸ばそうとしない指導者は少し危ないと言えるでしょう。

プレーが限定される。

足の速さを使った縦に速いだけのプレーが増えてしまうとそればかりになり、プレーが限定されやすくなります。

そうなると読まれて対策をとられてしまい、あっという間に活躍できなくなってしまいます。

少なくとも、小学生のうちは活躍できてもカテゴリーが上がっていく中で必ず対応されてしまいます。

3、足が速いだけの選手の育成のポイント

テクニックと戦術眼が身につけば最強に。

テクニックは日本人であればある程度は身についているかと思います。

そこで大事なのは“戦術”です。

個人→グループ→チーム戦術

戦術には3つの種類があり、
1、個人戦術(個人で行う戦術)
2、グループ戦術(複数名以上の戦術)
3、チーム戦術(チーム全体での戦術)

があります。

それらをきちんと踏まえておけば判断能力がつき、中学以後も伸びるいいプレーヤーになります。

常に海外のレベルに目標を置かせる。

足が速く周囲から注目されやすい選手は天狗になりやすいです。
もちろん自信がつくのは素晴らしいことです。

が、小学生で少し名を馳せても、たかがしれているレベルです。
そんなレベルで満足していては中学以降も伸びません。

ではどうすればいいのか?

それはより高いレベルに目標を置かせることです。

そうすれば慢心することなく伸び続けることができます。

まとめ

足の速い選手は注目を集めやすいです。

しかし、それに慢心していると小学生で有名な程度のレベルに落ち着いてしまいます。
そうならないためにも、いい指導者を選び、目標を高く持ち、慢心することなく育てていきましょう。

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